CMakeディレクトリプロパティ設定の達人になる!set_directory_properties完全ガイド

2024-06-13

CMakeにおける"set_directory_properties()"コマンド:詳細ガイド

set_directory_properties()コマンドは、CMakeLists.txtファイル内で、現在のディレクトリとサブディレクトリのプロパティを設定するために使用されます。これらのプロパティは、CMakeの動作や生成されるMakefileを制御するために使用されます。

構文

set_directory_properties(DIRECTORY dir_path PROPERTIES property1 value1 propertyN valueN)

引数

  • DIRECTORY dir_path: プロパティを設定するディレクトリのパス。省略すると、現在のディレクトリが使用されます。
  • PROPERTIES: 設定するプロパティのリスト。キーと値のペアで指定します。
  • propertyN: 設定するプロパティの名前。
  • valueN: propertyN の値。

以下の例では、現在のディレクトリとサブディレクトリに COMPILE_FLAGS プロパティを設定し、-Wall-O2 のコンパイルフラグを追加しています。

set_directory_properties(PROPERTIES COMPILE_FLAGS "-Wall -O2")
set_directory_properties(DIRECTORY mydir PROPERTIES LINK_FLAGS "-Wl,--verbose")

使用例

set_directory_properties()コマンドは、様々な用途に使用できます。以下はその例です。

  • 特定のディレクトリ内のソースコードに対するコンパイルフラグを設定する。
  • 特定のディレクトリ内のライブラリをリンクする際に使用するリンカフラグを設定する。
  • 特定のディレクトリ内の実行ファイルの出力形式を設定する。

注意事項

  • set_directory_properties()コマンドは、ディレクトリが処理される前に呼び出す必要があります。
  • プロパティ名のスペルミスには注意してください。
  • 複数のプロパティを設定する場合は、カンマで区切ります。

set_directory_properties()コマンドの詳細については、CMakeの公式ドキュメントを参照してください。

    補足

    • set_directory_properties()コマンドは、set_property()コマンドと似ていますが、ディレクトリとサブディレクトリにのみ適用されます。
    • ディレクトリプロパティは、CMakeのバージョンによって異なる場合があります。最新のドキュメントを参照してください。


    CMakeにおける"set_directory_properties()"コマンド:サンプルコード

    例1:コンパイルフラグの設定

    この例では、mycode ディレクトリとサブディレクトリ内のすべてのソースコードに対して、-Wall-O2 のコンパイルフラグを設定します。

    cmake_minimum_required(VERSION 3.10)
    
    project(myproject)
    
    add_executable(myprogram mycode/main.cpp mycode/utils.cpp)
    
    set_directory_properties(DIRECTORY mycode PROPERTIES COMPILE_FLAGS "-Wall -O2")
    

    この例では、mylib ディレクトリとサブディレクトリでビルドされたライブラリをリンクする際に、-Wl,--verbose のリンカフラグを使用するように設定します。

    cmake_minimum_required(VERSION 3.10)
    
    project(myproject)
    
    add_library(mylib mylib/math.cpp mylib/string.cpp)
    
    target_link_libraries(myprogram mylib)
    
    set_directory_properties(DIRECTORY mylib PROPERTIES LINK_FLAGS "-Wl,--verbose")
    

    例3:出力形式の設定

    この例では、myexe ディレクトリとサブディレクトリでビルドされた実行ファイルの出力形式を、PIE に設定します。

    cmake_minimum_required(VERSION 3.10)
    
    project(myproject)
    
    add_executable(myprogram myexe/main.cpp myexe/utils.cpp)
    
    set_directory_properties(DIRECTORY myexe PROPERTIES OUTPUT_TYPE PIE)
    

    例4:インストール先の設定

    この例では、myheaders ディレクトリとサブディレクトリに含まれるヘッダーファイルを、/usr/local/include ディレクトリにインストールするように設定します。

    cmake_minimum_required(VERSION 3.10)
    
    project(myproject)
    
    install(DIRECTORY myheaders/ DESTINATION /usr/local/include)
    
    set_directory_properties(DIRECTORY myheaders PROPERTIES INSTALL_CONFIG_DIR "/usr/local/lib/pkgconfig")
    

    これらの例は、set_directory_properties()コマンドの使い方を理解するための出発点として役立ちます。具体的なニーズに合わせてコマンドを調整することが重要です。

    • 上記の例では、CMakeLists.txtファイルの残りの部分を示していません。
    • 実際のプロジェクトでは、より多くのディレクトリとプロパティを使用する可能性があります。
    • CMakeの最新バージョンとドキュメントを参照することをお勧めします。


    "set_directory_properties()" の代替方法

    add_compile_options() と add_link_options()

    • 利点:
      • 特定のターゲットにのみプロパティを適用できる。
    • 欠点:
      • すべてのターゲットに対して個別に設定する必要がある。
      • set_directory_properties() より冗長になる可能性がある。
    # ターゲット "myprogram" にコンパイルフラグを設定
    add_compile_options(myprogram "-Wall -O2")
    
    # ターゲット "myprogram" にリンカフラグを設定
    add_link_options(myprogram "-Wl,--verbose")
    

    カスタム CMake モジュール

    • 利点:
      • コードをより整理して再利用しやすくなる。
      • 複雑なプロパティ設定をカプセル化できる。
    • 欠点:
      • 開発と保守の手間がかかる。
      • 初心者にとっては習得が難しい。
    # プロパティを設定するカスタムモジュールを作成
    cmake_module_list(my_directory_properties)
    
    set_directory_properties(DIRECTORY "${_DIR}" PROPERTIES COMPILE_FLAGS "-Wall -O2")
    
    end_module_list()
    
    # CMakeLists.txt でモジュールをインクルード
    include(my_directory_properties)
    

    CMake ターゲットの "DIRECTORY" プロパティ

    • 利点:
      • シンプルで分かりやすい。
    • 欠点:
      • ターゲットディレクトリのみを対象としている。
    # ターゲット "myprogram" の "DIRECTORY" プロパティにコンパイルフラグを設定
    set_target_properties(myprogram DIRECTORY PROPERTIES COMPILE_FLAGS "-Wall -O2")
    
    # ターゲット "myprogram" の "DIRECTORY" プロパティにリンカフラグを設定
    set_target_properties(myprogram DIRECTORY PROPERTIES LINK_FLAGS "-Wl,--verbose")
    

    環境変数

    • 利点:
      • CMake 外部からの設定が可能。
      • 複数のプロジェクトで一貫した設定を適用できる。
    • 欠点:
      • システム環境に依存するため、移植性が低い。
    # 環境変数 "CMAKE_CXX_FLAGS" にコンパイルフラグを設定
    set(CMAKE_CXX_FLAGS "-Wall -O2")
    
    # 環境変数 "CMAKE_EXE_LINK_FLAGS" にリンカフラグを設定
    set(CMAKE_EXE_LINK_FLAGS "-Wl,--verbose")
    

    最適な代替方法の選択

    どの代替方法が最適かは、具体的な状況によって異なります。 以下の点を考慮して選択してください。

    • 適用対象: 特定のターゲットのみ、ソースコードディレクトリ全体、または個々のディレクトリなのか。
    • 複雑性: シンプルな設定なのか、複雑なロジックが必要なのか。
    • 可搬性: 異なる環境で動作する必要があるのか。
    • 習熟度: CMake の知識レベルはどの程度か。
    • 上記の例はあくまで一例であり、完全なリストではありません。
    • 具体的なニーズに合わせて、これらの方法を組み合わせることもできます。