Cypress Commands における "trigger" の詳細解説


Cypress Commands における "trigger" の詳細解説

trigger コマンドは、以下の用途に使用できます。

  • ボタンクリック: ボタン要素上で click イベントを発生させ、ボタンが押されたようにシミュレートします。
  • フォーム送信: フォーム要素上で submit イベントを発生させ、フォームが送信されたようにシミュレートします。
  • キーボード入力: 入力要素上で keydownkeyup イベントを発生させ、キーが押されたり離されたりしたようにシミュレートします。
  • フォーカス移動: 要素上で focus イベントを発生させ、要素にフォーカスが移動したようにシミュレートします。
  • カスタムイベント: カスタムイベントを発生させ、アプリケーション内で定義されたイベントをトリガーします。
cy.get(selector).trigger(eventName, options);
  • selector: イベントを発生させたい要素を指定するセレクター
  • eventName: 発生させたいイベント名 (例: click, submit, keydown, focus, カスタムイベント名)
  • options: オプションオブジェクト (オプションによってイベントの挙動を制御可能)

オプションオブジェクト には、以下のプロパティを設定できます。

  • force: イベントがデフォルトで阻止されている場合でも発生させるかどうかを指定します (デフォルト: false)
  • bubbles: イベントがバブルアップするかどうかを指定します (デフォルト: true)
  • cancelable: イベントがキャンセル可能かどうかを指定します (デフォルト: true)

// ボタンをクリックする
cy.get('#myButton').trigger('click');

// フォームを送信する
cy.get('#myForm').trigger('submit');

// 入力要素に "Hello, world!" と入力する
cy.get('#myInput').trigger('keydown', { keyCode: 65 }).trigger('keydown', { keyCode: 72 }).trigger('keydown', { keyCode: 76 }).trigger('keydown', { keyCode: 107 }).trigger('keydown', { keyCode: 32 }).trigger('keydown', { keyCode: 87 }).trigger('keydown', { keyCode: 111 }).trigger('keydown', { keyCode: 114 }).trigger('keydown', { keyCode: 108 }).trigger('keydown', { keyCode: 100 }).trigger('keyup', { keyCode: 65 }).trigger('keyup', { keyCode: 72 }).trigger('keyup', { keyCode: 76 }).trigger('keyup', { keyCode: 107 }).trigger('keyup', { keyCode: 32 }).trigger('keyup', { keyCode: 87 }).trigger('keyup', { keyCode: 111 }).trigger('keyup', { keyCode: 114 }).trigger('keyup', { keyCode: 108 }).trigger('keyup', { keyCode: 100 });

// 要素にフォーカスを移動する
cy.get('#myElement').trigger('focus');

// カスタムイベントを発生させる
cy.get('#myElement').trigger('myCustomEvent');

注意事項

  • trigger コマンドは、要素が存在することを保証しません。要素が存在しない場合は、エラーが発生します。
  • trigger コマンドは、要素の状態を変更します。trigger コマンドの後に他のコマンドをチェーンする場合は、要素の状態が変化していることを考慮する必要があります。


cy.get('#myButton').trigger('click');

フォーム送信

cy.get('#myForm').trigger('submit');

キーボード入力

この例では、#myInput 入力要素に "Hello, world!" と入力します。

cy.get('#myInput').trigger('keydown', { keyCode: 65 }).trigger('keydown', { keyCode: 72 }).trigger('keydown', { keyCode: 76 }).trigger('keydown', { keyCode: 107 }).trigger('keydown', { keyCode: 32 }).trigger('keydown', { keyCode: 87 }).trigger('keydown', { keyCode: 111 }).trigger('keydown', { keyCode: 114 }).trigger('keydown', { keyCode: 108 }).trigger('keydown', { keyCode: 100 }).trigger('keyup', { keyCode: 65 }).trigger('keyup', { keyCode: 72 }).trigger('keyup', { keyCode: 76 }).trigger('keyup', { keyCode: 107 }).trigger('keyup', { keyCode: 32 }).trigger('keyup', { keyCode: 87 }).trigger('keyup', { keyCode: 111 }).trigger('keyup', { keyCode: 114 }).trigger('keyup', { keyCode: 108 }).trigger('keyup', { keyCode: 100 });

要素へのフォーカス移動

この例では、#myElement 要素にフォーカスを移動します。

cy.get('#myElement').trigger('focus');

カスタムイベントの発生

この例では、#myElement 要素で myCustomEvent というカスタムイベントを発生させます。

cy.get('#myElement').trigger('myCustomEvent');

オプション

以下のオプションを使用して、trigger コマンドの挙動を制御できます。

// ボタンをクリックし、イベントがデフォルトで阻止されていても発生させる
cy.get('#myButton').trigger('click', { force: true });

// フォームを送信し、イベントがバブルアップしないようにする
cy.get('#myForm').trigger('submit', { bubbles: false });

// 要素にフォーカスを移動し、イベントがキャンセル可能になるようにする
cy.get('#myElement').trigger('focus', { cancelable: true });


Cypress "trigger" コマンドの代替方法

以下に、trigger コマンドの代替方法をいくつか紹介します。

特定のコマンドを使用する

Cypress には、click, submit, type などの特定のイベントを発生させるための高レベルなコマンドが用意されています。これらのコマンドは、trigger コマンドよりも簡潔で読みやすく、状況によってはより適切な場合があります。

  • ボタンをクリックする: cy.get('#myButton').click();
  • フォームを送信する: cy.get('#myForm').submit();
  • 入力要素に値を入力する: cy.get('#myInput').type('Hello, world!');

JavaScript コードを使用する

trigger コマンドは、JavaScript コードを使用してイベントを発生させることもできます。これは、より複雑なイベントを発生させたい場合や、trigger コマンドでは提供されていないオプションを使用したい場合に役立ちます。

const element = cy.get('#myElement');
const event = new MouseEvent('click', { bubbles: true, cancelable: true });
element.dispatchEvent(event);

カスタムコマンドを作成する

頻繁に使用する複雑なイベントシーケンスがある場合は、カスタムコマンドを作成することができます。これにより、コードをより簡潔で読みやすくすることができます。

Cypress.Commands.add('login', (username, password) => {
  cy.get('#usernameInput').type(username);
  cy.get('#passwordInput').type(password);
  cy.get('#loginButton').click();
});

cy.login('user123', 'password123');

UI 操作を使用する

cy.get('#myButton').click();

// マウスを要素の上に移動する
cy.get('#myElement').move({ x: 100, y: 100 });

// キーボードで "a" を押す
cy.get('#myInput').type('a');

最適な代替方法の選択

最適な代替方法は、状況によって異なります。以下の要素を考慮する必要があります。

  • イベントの複雑さ
  • 必要なオプション
  • コードの読みやすさ
  • コードの保守性
  • 代替方法を使用する場合は、その方法が Cypress でサポートされていることを確認してください。
  • 代替方法を使用する場合は、コードがテストケースで正しく動作することを確認する必要があります。