Gitにおける「git check-attr」コマンドの解説


Gitにおける「git check-attr」コマンドの解説

git check-attrコマンドは、Gitリポジトリ内のファイルやディレクトリに設定されたGit属性を確認するためのものです。属性は、ファイルのdiff取り方法、マージ戦略、EOL(改行コード)の処理方法などを指定するために使用されます。

構文

git check-attr [-a | --all | attr...] [--] pathname...
git check-attr --stdin [-z] [-a | --all | attr...]

オプション

  • -a または --all:すべての属性を表示します。
  • --cached:インデックス内の .gitattributes ファイルのみを考慮し、作業ツリーを無視します。
  • --stdin:ファイル名を標準入力から読み込みます。
  • -z:出力形式を機械可読形式に変更します。このオプションを使用すると、--stdin オプションで入力されたパスはNUL文字で区切られます。
  • attr:特定の属性を指定します。

出力形式

出力形式は以下の通りです。

<path>:<attribute>:<info>
  • <info>:属性の状態

    • unspecified:属性が定義されていない
    • unset:属性がfalseに設定されている
    • <value>:属性に値が割り当てられている

以下の例では、*.java ファイルの diff 属性が java -crlf に設定されているかどうかを確認します。

git check-attr diff *.java

出力例:

*.java:diff:set


git check-attr -z --stdin < <(echo 'myfile.txt:eol:lf')

例2:すべての属性をすべてのファイルに表示

この例では、カレントディレクトリ内のすべてのファイルのすべての属性を表示します。

git check-attr -a .

例3:インデックス内の属性のみを表示

この例では、インデックス内の .gitattributes ファイルのみを考慮し、作業ツリーを無視してすべての属性を表示します。

git check-attr --cached -a .

例4:標準入力からファイル名を指定して属性を表示

この例では、標準入力からファイル名を指定して diff 属性のみを表示します。

cat << EOF | git check-attr --stdin -z diff
myfile.txt
anotherfile.txt
EOF
myfile.txt:NUL:diff:NUL:set
anotherfile.txt:NUL:diff:NUL:unspecified


「git check-attr」の代替方法

「git check-attr」コマンドの代替方法としては、以下の方法があります。

git config コマンドを使用する

git config コマンドを使用して、特定のファイルやディレクトリに設定されたGit属性を確認することができます。

git config --get-all attribute.name path/to/file

上記の例では、path/to/file ファイルの attribute.name 属性を確認します。

.gitattributes ファイルを確認する

.gitattributes ファイルには、Git属性の設定が記述されています。このファイルを直接編集することで、属性を確認することができます。

サードパーティ製のツールを使用する

Git属性を確認するためのサードパーティ製のツールもいくつか存在します。これらのツールは、より直感的で使いやすいインターフェースを提供している場合があります。

例:

どの方法を選択するかは、個人の好みやニーズによって異なります。

方法利点欠点
git config コマンドシンプルで使いやすい特定の属性のみを確認できる
.gitattributes ファイルすべての属性を確認できる直接編集する必要がある
サードパーティ製のツール直感的で使いやすいインストールする必要がある