JavaScript で CORS を実現!「Access-Control-Allow-Methods」ヘッダーの設定方法

2024-05-27

HTTP ヘッダーにおける Access-Control-Allow-Methods の詳細解説

Access-Control-Allow-Methods は、HTTP レスポンスヘッダーの一つであり、オリジン間リソース共有 (CORS) において重要な役割を果たします。これは、あるオリジン (ドメイン) から別のオリジンへリソースへのアクセスを許可する際に、許可されるHTTPメソッドを指定するために使用されます。

CORS とは?

Webブラウザは、セキュリティ上の理由から、異なるオリジン間でのリソースへのアクセスを制限します。これが、いわゆる クロスオリジン制限 です。しかし、近年ではWebアプリケーションが複数のオリジンにまたがって動作することが一般的になり、この制限が障害となるケースも増えています。

そこで、この問題を解決するために策定されたのが CORS です。CORSは、オリジン間でのリソース共有を許可するための仕組みであり、Access-Control-Allow-OriginAccess-Control-Allow-Methods などのHTTPヘッダーを用いて実現されます。

Access-Control-Allow-Methods ヘッダーは、クライアントが特定のリソースに対して使用できるHTTPメソッドを指定します。具体的には、カンマ区切りのリスト形式でメソッド名を列挙します。例えば、以下のヘッダーは、GETPOSTPUT メソッドのみを許可することを示します。

Access-Control-Allow-Methods: GET, POST, PUT

このヘッダーがなければ、ブラウザはたとえ許可されているオリジンからのリクエストであっても、デフォルトで許可されていないメソッドによるアクセスを拒否します。

許可されるメソッド

一般的に、以下のHTTPメソッドが Access-Control-Allow-Methods ヘッダーで許可されます。

  • GET: リソースの取得
  • POST: リソースへのデータ送信
  • PUT: リソースの更新
  • DELETE: リソースの削除
  • OPTIONS: サポートされているHTTPメソッドを確認するための事前リクエスト

上記以外にも、状況に応じて様々なメソッドが許可される可能性があります。

ワイルドカードの使用

Access-Control-Allow-Methods ヘッダーには、ワイルドカード文字 * を使用することができます。これは、すべてのHTTPメソッドを許可することを意味します。しかし、セキュリティ上の理由から、ワイルドカードの使用は推奨されていません。許可するメソッドは明示的に列挙するようにしましょう。

Access-Control-Allow-Methods ヘッダーは、CORS において不可欠な役割を果たすHTTPヘッダーです。このヘッダーを適切に設定することで、オリジン間でのリソース共有を安全かつ柔軟に実現することができます。

補足情報

  • Access-Control-Allow-Methods ヘッダーは、Access-Control-Allow-Origin ヘッダーと共に使用されます。
  • Access-Control-Allow-Methods ヘッダーは、サーバー側の設定によって変更できます。

以下の例は、GETPOSTPUT メソッドのみを許可する Access-Control-Allow-Methods ヘッダーの使用方法を示しています。

Access-Control-Allow-Origin: https://www.example.com
Access-Control-Allow-Methods: GET, POST, PUT

この設定の場合、https://www.example.com オリジンからのリクエストのみが許可され、許可されているメソッドは GETPOSTPUT のみとなります。



const express = require('express');
const app = express();

app.use(function(req, res, next) {
  res.header('Access-Control-Allow-Origin', 'https://www.example.com');
  res.header('Access-Control-Allow-Methods', 'GET, POST, PUT');
  next();
});

app.get('/', function(req, res) {
  res.send('Hello World!');
});

app.listen(3000, function() {
  console.log('Server started on port 3000');
});

このコードでは、以下の処理が行われます。

  1. express モジュールをインポートし、Express アプリケーションを作成します。
  2. app.use ミドルウェアを使用して、すべてのリクエストに対して処理を実行します。
  3. res.header メソッドを使用して、Access-Control-Allow-OriginAccess-Control-Allow-Methods ヘッダーを設定します。
  4. next() メソッドを呼び出して、次のミドルウェアまたはルーティング関数を処理に移行します。
  5. app.get メソッドを使用して、/ パスへの GET リクエストを処理するルーティング関数を定義します。
  6. res.send メソッドを使用して、Hello World! というメッセージをレスポンスとして送信します。
  7. app.listen メソッドを使用して、サーバーをポート 3000 で起動します。

このコードを実行すると、https://www.example.com オリジンからの GETPOSTPUT メソッドのみが許可され、それ以外のオリジンまたはメソッドからのリクエストは拒否されます。

以下の例は、異なる状況における Access-Control-Allow-Methods ヘッダーの使用方法を示しています。

  • すべてのオリジンからのすべてのメソッドを許可する:
Access-Control-Allow-Origin: *
Access-Control-Allow-Methods: *
  • 複数のオリジンからのアクセスを許可する:
Access-Control-Allow-Origin: https://www.example.com, https://www.example.org
Access-Control-Allow-Methods: GET, POST, PUT
  • カスタムヘッダーを許可する:
Access-Control-Allow-Origin: https://www.example.com
Access-Control-Allow-Methods: GET, POST, PUT
Access-Control-Allow-Headers: X-Custom-Header


以下に、一般的な方法をいくつか紹介します。

Webサーバーの設定

多くのWebサーバーでは、Access-Control-Allow-Methods ヘッダーを構成するための設定オプションが用意されています。具体的には、.htaccess ファイルや設定ファイルを使用して設定できます。

例:Apache の .htaccess ファイル

Header set Access-Control-Allow-Origin: https://www.example.com
Header set Access-Control-Allow-Methods: GET, POST, PUT

例:Nginx の設定ファイル

add_header Access-Control-Allow-Origin https://www.example.com;
add_header Access-Control-Allow-Methods GET, POST, PUT;

サーバーサイドスクリプト (例:PHP、Python、Node.js) を使用して、Access-Control-Allow-Methods ヘッダーを動的に設定することもできます。

例:Node.js と Express フレームワーク

const express = require('express');
const app = express();

app.use(function(req, res, next) {
  res.header('Access-Control-Allow-Origin', 'https://www.example.com');
  res.header('Access-Control-Allow-Methods', 'GET, POST, PUT');
  next();
});

// ...

app.listen(3000, function() {
  console.log('Server started on port 3000');
});

ブラウザ拡張機能

一部のブラウザ拡張機能では、Access-Control-Allow-Methods ヘッダーを含むHTTPヘッダーをカスタマイズすることができます。これは、開発目的でのみ使用することを想定しており、本番環境で使用することは推奨されていません。

最適な方法は、使用する環境や要件によって異なります。

  • Webサーバーの設定: 比較的シンプルで、一度設定すればすべてのリクエストに適用されます。
  • サーバーサイドスクリプト: より柔軟な制御が可能で、リクエストごとに動的にヘッダーを設定できます。
  • ブラウザ拡張機能: 開発・テスト目的でのみ使用し、本番環境では使用しないようにしてください。