「Errors: Called on incompatible type」エラーの徹底調査

2024-04-02

JavaScriptで発生する「Errors: Called on incompatible type」エラーについて

「Errors: Called on incompatible type」エラーは、JavaScriptコードで関数やメソッドを呼び出す際に、呼び出し先と呼び出し元の型が互換性がない場合に発生します。これは、関数やメソッドが特定の型のオブジェクトに対してのみ動作するように設計されているためです。

原因

このエラーが発生する主な原因は以下の2つです。

  1. 関数やメソッドの引数に渡されたオブジェクトの型が、期待される型と一致していない
  2. this キーワードが、関数やメソッドが期待する型のオブジェクトを参照していない

以下のコード例では、add() 関数は数値型のみを受け付けるように設計されています。

function add(a, b) {
  return a + b;
}

// エラーが発生: "TypeError: Cannot convert 'string' to number"
add("1", "2");

このコードを実行すると、TypeError: Cannot convert 'string' to number というエラーが発生します。これは、add() 関数の引数 ab が数値型であるべきなのに、実際に渡されたのは文字列型であるためです。

解決方法

このエラーを解決するには、以下の方法を試してください。

  1. 関数やメソッドの引数に渡されるオブジェクトの型が、期待される型と一致していることを確認する

型チェック

関数やメソッドの引数に渡されるオブジェクトの型が、期待される型と一致していることを確認するには、typeof 演算子を使用できます。

function add(a, b) {
  if (typeof a !== 'number' || typeof b !== 'number') {
    throw new TypeError('引数が数値型ではありません');
  }
  return a + b;
}

// エラーが発生: "TypeError: 引数が数値型ではありません"
add("1", "2");

// 正常に動作
add(1, 2);

this キーワードは、現在実行中の関数のコンテキストを表します。関数やメソッド内で this キーワードを使用する場合は、それが期待する型のオブジェクトを参照していることを確認する必要があります。

const obj = {
  add: function(a, b) {
    // this は obj オブジェクトを参照している
    return this.x + a + b;
  },
  x: 10,
};

// 正常に動作: this は obj オブジェクトを参照している
console.log(obj.add(1, 2)); // 13

// エラーが発生: this は window オブジェクトを参照している
const add = obj.add;
console.log(add(1, 2)); // NaN

補足

  • このエラーは、TypeScriptなどの型システムを持つ言語では、コンパイル時に検出することができます。
  • JavaScriptには、instanceof 演算子や Object.prototype.toString() メソッドなど、オブジェクトの型を判定するための様々な方法があります。


JavaScriptで発生する「Errors: Called on incompatible type」エラーのサンプルコード

// 数値型のみを受け付ける関数
function add(a, b) {
  return a + b;
}

// エラーが発生: "TypeError: Cannot convert 'string' to number"
add("1", "2");

// 正常に動作
add(1, 2);

// 文字列型のみを受け付ける関数
function concat(a, b) {
  return a + b;
}

// 正常に動作
concat("1", "2");

// エラーが発生: "TypeError: Cannot convert 'number' to string"
concat(1, 2);

// オブジェクト型のみを受け付ける関数
function printObject(obj) {
  console.log(obj);
}

// 正常に動作
printObject({ name: "John", age: 30 });

// エラーが発生: "TypeError: Cannot convert 'string' to object"
printObject("John Doe");

this キーワードが、関数やメソッドが期待する型のオブジェクトを参照していない

const obj = {
  add: function(a, b) {
    // this は obj オブジェクトを参照している
    return this.x + a + b;
  },
  x: 10,
};

// 正常に動作: this は obj オブジェクトを参照している
console.log(obj.add(1, 2)); // 13

// エラーが発生: this は window オブジェクトを参照している
const add = obj.add;
console.log(add(1, 2)); // NaN

const person = {
  name: "John",
  sayHello: function() {
    // this は person オブジェクトを参照している
    console.log(`Hello, my name is ${this.name}`);
  },
};

// 正常に動作: this は person オブジェクトを参照している
person.sayHello(); // Hello, my name is John

// エラーが発生: this は window オブジェクトを参照している
const sayHello = person.sayHello;
sayHello(); // Hello, my name is undefined

その他の例

// 配列型のみを受け付ける関数
function printArray(arr) {
  console.log(arr);
}

// エラーが発生: "TypeError: Cannot convert 'string' to object"
printArray("Hello, world!");

// オブジェクトのプロパティにアクセスしようとしているが、そのプロパティが存在しない
const obj = {};
console.log(obj.name); // エラーが発生: "TypeError: Cannot read property 'name' of undefined"

// null または undefined に対してメソッドを呼び出そうとしている
const obj = null;
obj.toString(); // エラーが発生: "TypeError: Cannot call 'toString' on null"


JavaScriptで「Errors: Called on incompatible type」エラーを解決するその他の方法

型ガードは、実行時にオブジェクトの型を確認し、その型に応じて処理を分岐させるための方法です。

function add(a, b) {
  if (typeof a === 'number' && typeof b === 'number') {
    return a + b;
  } else {
    throw new TypeError('引数が数値型ではありません');
  }
}

// 正常に動作
console.log(add(1, 2)); // 3

// エラーが発生: "TypeError: 引数が数値型ではありません"
console.log(add("1", "2"));

型アサーションは、コンパイラにオブジェクトの型を強制的に伝えるための方法です。

function add(a: number, b: number) {
  return a + b;
}

// 正常に動作
console.log(add(1, 2)); // 3

// エラーが発生: "Argument of type 'string' is not assignable to parameter of type 'number'"
console.log(add("1", "2"));

型変換は、オブジェクトの型を別の型に変換するための方法です。

function add(a: number, b: number) {
  return a + b;
}

// 文字列を数値に変換
const num1 = parseInt("1");
const num2 = parseInt("2");

// 正常に動作
console.log(add(num1, num2)); // 3

その他のライブラリ

  • TypeScript: 型システムを持つ言語
  • Lodash: 型判定や型変換などのユーティリティ関数を提供

補足

  • 型ガード、型アサーション、型変換は、いずれも状況に応じて使い分ける必要があります。
  • TypeScriptなどの型システムを持つ言語を使用すると、このエラーをより簡単に防ぐことができます。

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