JavaScriptのObject.getOwnPropertyDescriptorsメソッドのサンプルコード

2024-04-18

JavaScriptのObject.getOwnPropertyDescriptorsメソッドの詳細解説

このメソッドは、オブジェクトの独自プロパティのみを検査します。つまり、プロトタイプチェーンから継承されたプロパティは含まれません。

メソッドの戻り値は、オブジェクトであり、各プロパティ名がキー、そのプロパティ記述子が値となります。プロパティ記述子は、以下のプロパティを持つオブジェクトです。

  • configurable: プロパティが削除できるかどうかを決定します。デフォルトは true です。
  • enumerable: プロパティが for...in ループでループされるかどうかを決定します。デフォルトは true です。
  • writable: プロパティの値を変更できるかどうかを決定します。デフォルトは true です。
  • value: プロパティの値です。
  • get: プロパティのゲッターメソッドです。

const obj = {
  a: 1,
  b: {
    value: 2,
    writable: false
  },
  c: function() {
    console.log('c');
  }
};

const descriptors = Object.getOwnPropertyDescriptors(obj);
console.log(descriptors);

この例では、descriptors オブジェクトには以下の内容が出力されます。

{
  a: {
    configurable: true,
    enumerable: true,
    writable: true,
    value: 1
  },
  b: {
    configurable: true,
    enumerable: true,
    writable: false,
    value: {
      value: 2,
      writable: false
    },
    get: undefined,
    set: undefined
  },
  c: {
    configurable: true,
    enumerable: true,
    writable: true,
    value: function() {
      console.log('c');
    },
    get: undefined,
    set: undefined
  }
}

用途

Object.getOwnPropertyDescriptorsメソッドは、以下の用途に使用できます。

  • オブジェクトのプロパティの詳細な情報を確認する
  • オブジェクトのプロパティをコピーまたは変更する
  • オブジェクトのプロパティのセキュリティを制御する
  • Object.getOwnPropertyDescriptor メソッドは、特定のプロパティのプロパティ記述子を取得するために使用されます。
  • Object.defineProperty メソッドは、プロパティのプロパティ記述子を定義するために使用されます。


Object.getOwnPropertyDescriptors のサンプルコード

例 1:オブジェクトのプロパティの詳細情報を取得する

この例では、Object.getOwnPropertyDescriptors メソッドを使用して、オブジェクト obj のプロパティ abc の詳細情報を取得します。

const obj = {
  a: 1,
  b: {
    value: 2,
    writable: false
  },
  c: function() {
    console.log('c');
  }
};

const descriptors = Object.getOwnPropertyDescriptors(obj);
console.log(descriptors);

このコードを実行すると、以下の出力が得られます。

{
  a: {
    configurable: true,
    enumerable: true,
    writable: true,
    value: 1
  },
  b: {
    configurable: true,
    enumerable: true,
    writable: false,
    value: {
      value: 2,
      writable: false
    },
    get: undefined,
    set: undefined
  },
  c: {
    configurable: true,
    enumerable: true,
    writable: true,
    value: function() {
      console.log('c');
    },
    get: undefined,
    set: undefined
  }
}

例 2:オブジェクトのプロパティをコピーする

この例では、Object.getOwnPropertyDescriptors メソッドを使用して、オブジェクト obj のプロパティを新しいオブジェクト newObj にコピーします。

const obj = {
  a: 1,
  b: {
    value: 2,
    writable: false
  },
  c: function() {
    console.log('c');
  }
};

const newObj = {};
for (const [name, descriptor] of Object.entries(Object.getOwnPropertyDescriptors(obj))) {
  Object.defineProperty(newObj, name, descriptor);
}

console.log(newObj);

このコードを実行すると、以下の出力が得られます。

{
  a: 1,
  b: {
    value: 2,
    writable: false
  },
  c: function() {
    console.log('c');
  }
}

例 3:オブジェクトのプロパティのセキュリティを制御する

この例では、Object.getOwnPropertyDescriptors メソッドを使用して、オブジェクト obj のプロパティ ab の書き込みを禁止します。

const obj = {
  a: 1,
  b: {
    value: 2
  },
  c: function() {
    console.log('c');
  }
};

const descriptors = Object.getOwnPropertyDescriptors(obj);

Object.defineProperty(obj, 'a', {
  ...descriptors.a,
  writable: false
});

Object.defineProperty(obj, 'b', {
  ...descriptors.b,
  writable: false,
  value: {
    ...descriptors.b.value,
    writable: false
  }
});

console.log(obj);

obj.a = 10; // エラー
obj.b.value = 10; // エラー

このコードを実行すると、obj.aobj.b.value に新しい値を代入しようとすると、エラーが発生します。

Object.getOwnPropertyDescriptors メソッドは、オブジェクトのプロパティに関する詳細情報を取得し、さまざまな操作を実行するために使用できる強力なツールです。



Object.getOwnPropertyDescriptors の代替方法

for...in ループと Object.getOwnPropertyDescriptor メソッド

この方法は、ループを使用してオブジェクトのすべてのプロパティを反復し、各プロパティのプロパティ記述子を取得するために Object.getOwnPropertyDescriptor メソッドを使用します。

const obj = {
  a: 1,
  b: {
    value: 2,
    writable: false
  },
  c: function() {
    console.log('c');
  }
};

const descriptors = {};
for (const name in obj) {
  descriptors[name] = Object.getOwnPropertyDescriptor(obj, name);
}

console.log(descriptors);

このコードは、Object.getOwnPropertyDescriptors メソッドと同じ出力を生成します。

オブジェクトのシリアル化と復元

この方法は、オブジェクトを JSON などの形式でシリアル化し、その後、そのシリアル化された表現を解析して新しいオブジェクトを作成することで、プロパティ記述子を取得します。

const obj = {
  a: 1,
  b: {
    value: 2,
    writable: false
  },
  c: function() {
    console.log('c');
  }
};

const json = JSON.stringify(obj);
const newObj = JSON.parse(json);

const descriptors = Object.getOwnPropertyDescriptors(newObj);
console.log(descriptors);

この方法は、すべてのブラウザで利用可能ではないことに注意する必要があります。

ライブラリの使用

Object.getOwnPropertyDescriptors メソッドの機能を拡張するライブラリがいくつかあります。これらのライブラリは、追加機能や、このメソッドで取得できないプロパティ記述子へのアクセスを提供する場合があります。

例:Descriptors.js ライブラリ

const descriptors = Descriptors.getOwnPropertyDescriptors(obj);
console.log(descriptors);

Object.getOwnPropertyDescriptors メソッドは、オブジェクトのプロパティ記述子を取得するための最良の方法ですが、状況によっては代替方法の方が適切な場合があります。上記で紹介した代替方法はそれぞれ長所と短所があるので、ニーズに合ったものを選択する必要があります。




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