Qt WidgetsにおけるQGraphicsItem::panelModality()の解説

2024-07-04

Qt WidgetsにおけるQGraphicsItem::panelModality()の解説

QGraphicsItem::panelModality()は、Qt WidgetsライブラリにおけるQGraphicsItemクラスのメソッドであり、そのアイテムがパネルモダリティをどのように処理するかを制御するために使用されます。パネルモダリティは、アイテムがユーザー入力に対してどのように反応するかを決定するものです。

使用方法

このメソッドは、QGraphicsItem::PanelModality列挙型の値を引数として受け取ります。この列挙型には、以下の値が定義されています。

  • PanelModality::AcceptTouchEvents: アイテムはタッチイベントを受け入れます。
  • PanelModality::IgnoreTouchEvents: アイテムはタッチイベントを無視します。
  • PanelModality::Modal: アイテムはモーダルウィンドウとして動作します。
  • PanelModal::NonModal: アイテムはモーダルウィンドウとして動作しません。

// アイテムがタッチイベントを受け入れるように設定します。
item->setPanelModality(QGraphicsItem::PanelModality::AcceptTouchEvents);

// アイテムがタッチイベントを無視するように設定します。
item->setPanelModality(QGraphicsItem::PanelModality::IgnoreTouchEvents);

// アイテムがモーダルウィンドウとして動作するように設定します。
item->setPanelModality(QGraphicsItem::PanelModality::Modal);

// アイテムがモーダルウィンドウとして動作しないように設定します。
item->setPanelModality(QGraphicsItem::PanelModality::NonModal);

詳細

パネルモダリティは、アイテムがユーザー入力に対してどのように反応するかを制御するために重要です。例えば、モーダルアイテムはユーザーが他のアイテムと対話するのを防ぐことができます。一方、非モーダルアイテムは、ユーザーが他のアイテムと同時に対話できるようにします。

QGraphicsItem::panelModality()メソッドは、アイテムのパネルモダリティを個別に設定するために使用できます。また、QGraphicsScene::setItemPanelModality()メソッドを使用して、シーン内のすべてのアイテムのパネルモダリティを一括して設定することもできます。

    補足

    • QGraphicsItem::panelModality()メソッドは、Qt Widgets 5.11以降で使用できます。
    • パネルモダリティは、マウスイベントとキーボードイベントにも適用されます。


    #include <QGraphicsItem>
    
    class MyItem : public QGraphicsItem
    {
    public:
        MyItem(QGraphicsScene *scene) : QGraphicsItem(scene) {}
    
    protected:
        void mousePressEvent(QGraphicsSceneMouseEvent *event) override
        {
            // アイテムがクリックされたときに処理を実行します。
            qDebug() << "アイテムがクリックされました。";
        }
    };
    
    int main()
    {
        QGraphicsScene scene;
    
        // アイテムを作成します。
        MyItem *item = new MyItem(&scene);
        item->setPos(100, 100);
    
        // アイテムがタッチイベントを受け入れるように設定します。
        item->setPanelModality(QGraphicsItem::PanelModality::AcceptTouchEvents);
    
        // シーンをビューに表示します。
        QGraphicsView view(&scene);
        view.show();
    
        return app.exec();
    }
    

    このコードでは、MyItemというクラスを作成し、QGraphicsSceneに配置します。このアイテムは、mousePressEvent()メソッドをオーバーライドし、アイテムがクリックされたときに処理を実行するようにします。

    次に、item->setPanelModality(QGraphicsItem::PanelModality::AcceptTouchEvents);という行で、アイテムがタッチイベントを受け入れるように設定します。これにより、ユーザーがアイテムをタッチすると、mousePressEvent()メソッドが呼び出されます。

    例2: アイテムがタッチイベントを無視するように設定

    #include <QGraphicsItem>
    
    class MyItem : public QGraphicsItem
    {
    public:
        MyItem(QGraphicsScene *scene) : QGraphicsItem(scene) {}
    
    protected:
        void mousePressEvent(QGraphicsSceneMouseEvent *event) override
        {
            // アイテムがクリックされたときに処理を実行します。
            qDebug() << "アイテムがクリックされました。";
        }
    };
    
    int main()
    {
        QGraphicsScene scene;
    
        // アイテムを作成します。
        MyItem *item = new MyItem(&scene);
        item->setPos(100, 100);
    
        // アイテムがタッチイベントを無視するように設定します。
        item->setPanelModality(QGraphicsItem::PanelModality::IgnoreTouchEvents);
    
        // シーンをビューに表示します。
        QGraphicsView view(&scene);
        view.show();
    
        return app.exec();
    }
    

    例3: アイテムがモーダルウィンドウとして動作するように設定

    #include <QGraphicsItem>
    
    class MyItem : public QGraphicsItem
    {
    public:
        MyItem(QGraphicsScene *scene) : QGraphicsItem(scene) {}
    
    protected:
        void mousePressEvent(QGraphicsSceneMouseEvent *event) override
        {
            // アイテムがクリックされたときに処理を実行します。
            qDebug() << "アイテムがクリックされました。";
        }
    };
    
    int main()
    {
        QGraphicsScene scene;
    
        // アイテムを作成します。
        MyItem *item = new MyItem(&scene);
        item->setPos(100, 100);
    
        // アイテムがモーダルウィンドウとして動作するように設定します。
        item->setPanelModality(QGraphicsItem::PanelModality::Modal);
    
        // シーンをビューに表示します。
        QGraphicsView view(&scene);
        view.show();
    
        return app.exec();
    }
    

    このコードは、例1とほとんど同じですが、item->setPanelModality(QGraphicsItem::PanelModality::Modal);という行で、アイテムがモーダルウィンドウとして動作するように設定しています。これにより、ユーザーがアイテムをクリックすると、アイテムがモーダルウィンドウとして表示され、他のアイテムと対話できなくなります。

    #include <QGraphicsItem>
    
    class MyItem : public QGraphicsItem
    {
    public:
        MyItem(QGraphicsScene *scene) : QGraphicsItem(scene) {}
    
    protected:
        void mousePressEvent(QGraphicsScene
    


    QGraphicsItem::panelModality() の代替方法

    アイテムのイベントハンドラをオーバーライドする

    アイテムがユーザー入力に対してどのように反応するかを制御するには、アイテムのイベントハンドラをオーバーライドできます。例えば、アイテムがタッチイベントを無視するようにするには、mousePressEvent() メソッドをオーバーライドし、イベントを無視するコードを追加します。

    class MyItem : public QGraphicsItem
    {
    public:
        MyItem(QGraphicsScene *scene) : QGraphicsItem(scene) {}
    
    protected:
        void mousePressEvent(QGraphicsSceneMouseEvent *event) override
        {
            // アイテムがクリックされたときに処理を実行します。
            qDebug() << "アイテムがクリックされました。";
    
            // タッチイベントを無視します。
            event->ignore();
        }
    };
    

    アイテムの setFlag() メソッドを使用して、アイテムのフラグを設定することで、パネルモダリティを制御することができます。例えば、アイテムがモーダルウィンドウとして動作するようにするには、Qt::ItemIsModal フラグを設定します。

    class MyItem : public QGraphicsItem
    {
    public:
        MyItem(QGraphicsScene *scene) : QGraphicsItem(scene) {}
    
    protected:
        void mousePressEvent(QGraphicsSceneMouseEvent *event) override
        {
            // アイテムがクリックされたときに処理を実行します。
            qDebug() << "アイテムがクリックされました。";
        }
    };
    
    int main()
    {
        QGraphicsScene scene;
    
        // アイテムを作成します。
        MyItem *item = new MyItem(&scene);
        item->setPos(100, 100);
    
        // アイテムがモーダルウィンドウとして動作するように設定します。
        item->setFlag(Qt::ItemIsModal);
    
        // シーンをビューに表示します。
        QGraphicsView view(&scene);
        view.show();
    
        return app.exec();
    }
    

    アイテムの setAcceptTouchEvents() メソッドを使用して、アイテムがタッチイベントを受け入れるかどうかを設定することができます。

    class MyItem : public QGraphicsItem
    {
    public:
        MyItem(QGraphicsScene *scene) : QGraphicsItem(scene) {}
    
    protected:
        void mousePressEvent(QGraphicsSceneMouseEvent *event) override
        {
            // アイテムがクリックされたときに処理を実行します。
            qDebug() << "アイテムがクリックされました。";
        }
    };
    
    int main()
    {
        QGraphicsScene scene;
    
        // アイテムを作成します。
        MyItem *item = new MyItem(&scene);
        item->setPos(100, 100);
    
        // アイテムがタッチイベントを受け入れるように設定します。
        item->setAcceptTouchEvents(true);
    
        // シーンをビューに表示します。
        QGraphicsView view(&scene);
        view.show();
    
        return app.exec();
    }
    
    class MyItem : public QGraphicsItem
    {
    public:
        MyItem(QGraphicsScene *scene) : QGraphicsItem(scene) {}
    
    protected:
        void hoverEnterEvent(QGraphicsSceneHoverEvent *event) override
        {
            // アイテムの上にマウスが移動したときに処理を実行します。
            qDebug() << "アイテムの上にマウスが移動しました。";
        }
    
        void hoverLeaveEvent(QGraphicsSceneHoverEvent *event) override
        {
            // アイテムからマウスが移動したときに処理を実行します。
            qDebug() << "アイテムからマウスが移動しました。";
        }
    };
    
    int main()
    {
        QGraphicsScene scene;
    
        // アイテムを作成します。
        MyItem *item = new MyItem(&scene);
        item->setPos(100, 100);
    
        // アイテムがホバーイベントを受け入れるように設定します。
        item->setAcceptHoverEvents(true);
    
        // シーンをビューに表示します。
        QGraphicsView view