Qt GUI で QHelpEvent クラスを使ってツールチップや "この機能とは何ですか?" ヘルプを実装する

2024-06-21

Qt GUI における QHelpEvent クラス

QHelpEvent クラスは、ウィジェット内の特定のポイントに関するヘルプ情報を要求するために使用されるイベントを提供します。これは、ツールチップや "この機能とは何ですか?" などのヘルプ機能を実装するためにアプリケーションで傍受することができます。

詳細

QHelpEvent クラスは、以下の情報を提供します。

  • イベントの種類: QEvent::ToolTip または QEvent::WhatsThis
  • マウスポインタの位置: pos() メソッドで取得
  • グローバル座標: globalPos() メソッドで取得

使用方法

QHelpEvent を処理するには、以下の手順に従います。

  1. ウィジェットの helpEvent() シグナルに接続します。
  2. シグナルハンドラ内で、type() メソッドを使用してイベントの種類を調べます。
  3. pos() または globalPos() メソッドを使用して、マウスポインタの位置を取得します。
  4. 適切なヘルプ情報を表示します。

void MyWidget::helpEvent(QHelpEvent *event)
{
    if (event->type() == QEvent::ToolTip) {
        // ツールチップを表示
        QString tip = "このウィジェットは ...";
        QToolTip::showText(event->globalPos(), tip);
    } else if (event->type() == QEvent::WhatsThis) {
        // "この機能とは何ですか?" ヘルプを表示
        QString helpText = "この機能は ...";
        QMessageBox::information(this, "この機能とは何ですか?", helpText);
    }
}

補足

  • QHelpEvent は、ウィジェットがフォーカスを持っている場合にのみ送信されます。
  • カスタムウィジェットで QHelpEvent を処理するには、virtual bool helpEvent(QHelpEvent *event) メソッドをオーバーライドする必要があります。
    • Qt GUI には、ヘルプ情報を提供するための他にも、さまざまな機能が用意されています。詳細については、Qt ドキュメントを参照してください。
    • ヘルプシステムの実装方法については、Qt チュートリアルを参照してください。


    class MyWidget : public QWidget
    {
    public:
        MyWidget(QWidget *parent = nullptr);
    
    protected:
        void helpEvent(QHelpEvent *event) override;
    };
    
    MyWidget::MyWidget(QWidget *parent) : QWidget(parent)
    {
        // ...
    }
    
    void MyWidget::helpEvent(QHelpEvent *event)
    {
        if (event->type() == QEvent::ToolTip) {
            QString tip = "このウィジェットは ...";
            QToolTip::showText(event->globalPos(), tip);
        }
    }
    

    例 2: "この機能とは何ですか?" ヘルプの表示

    class MyWidget : public QWidget
    {
    public:
        MyWidget(QWidget *parent = nullptr);
    
    protected:
        void helpEvent(QHelpEvent *event) override;
    };
    
    MyWidget::MyWidget(QWidget *parent) : QWidget(parent)
    {
        // ...
    }
    
    void MyWidget::helpEvent(QHelpEvent *event)
    {
        if (event->type() == QEvent::WhatsThis) {
            QString helpText = "この機能は ...";
            QMessageBox::information(this, "この機能とは何ですか?", helpText);
        }
    }
    

    例 3: カスタムヘルプウィジェットの表示

    class MyWidget : public QWidget
    {
    public:
        MyWidget(QWidget *parent = nullptr);
    
    protected:
        void helpEvent(QHelpEvent *event) override;
    };
    
    MyWidget::MyWidget(QWidget *parent) : QWidget(parent)
    {
        // ...
    }
    
    void MyWidget::helpEvent(QHelpEvent *event)
    {
        if (event->type() == QEvent::HelpRequest) {
            MyHelpWidget helpWidget(this);
            helpWidget.setHelpText("このウィジェットは ...");
            helpWidget.show(event->globalPos());
        }
    }
    

    MyHelpWidget クラス

    class MyHelpWidget : public QWidget
    {
    public:
        MyHelpWidget(QWidget *parent = nullptr);
    
        void setHelpText(const QString &text);
    
    private:
        QLabel *textLabel;
    };
    
    MyHelpWidget::MyHelpWidget(QWidget *parent) : QWidget(parent)
    {
        textLabel = new QLabel(this);
        textLabel->setTextInteractionFlags(Qt::TextInteractionFlag::NoTextInteraction);
        QVBoxLayout *layout = new QVBoxLayout(this);
        layout->addWidget(textLabel);
        layout->setAlignment(Qt::AlignCenter);
    }
    
    void MyHelpWidget::setHelpText(const QString &text)
    {
        textLabel->setText(text);
    }
    

    説明

    • 上記のコードは、3 つの例を示しています。
      • 最初の例では、単純なツールチップを表示します。
      • 2 番目の例では、"この機能とは何ですか?" ヘルプダイアログを表示します。
      • 3 番目の例では、カスタムヘルプウィジェットを表示します。
    • カスタムヘルプウィジェットを使用すると、より複雑なヘルプ情報を表示することができます。

    補足

    • これらの例は、基本的な使用方法を示すものです。
    • 具体的なアプリケーションでは、必要に応じてコードをカスタマイズする必要があります。


    QHelpEvent クラスの代替方法

    Qt GUI には、QHelpEvent クラス以外にも、ヘルプ情報を提供するためのさまざまな方法があります。状況に応じて、以下の代替方法を検討することができます。

    ツールチップ

    • 最もシンプルな方法です。
    • ウィジェットにマウスポインタを合わせると、簡単な説明が表示されます。
    • QToolTip::showText() メソッドを使用して表示できます。

    "この機能とは何ですか?" ヘルプ

    • ユーザーが Shift キーを押しながらマウスポインタをウィジェットの上に置くと、詳細な説明が表示されます。
    • QWhatsThis::showText() メソッドを使用して表示できます。

    カスタムヘルプウィジェット

    • より複雑なヘルプ情報を表示することができます。
    • QWidget クラスを継承して作成する必要があります。

    コンテキストメニュー

    • ヘルプオプションを含むコンテキストメニューを表示することができます。
    • QMenu クラスを使用して作成する必要があります。

    ステータスバー

    • ヘルプメッセージをステータスバーに表示することができます。
    • QStatusBar クラスを使用して表示できます。

    ドキュメント

    • アプリケーション全体のヘルプを提供するために、HTML ドキュメントを作成することができます。
    • QHelpViewer クラスを使用して表示できます。

    オンラインヘルプ

    • オンラインヘルプシステムにリンクを提供することができます。
    • QDesktopServices::openUrl() メソッドを使用してリンクを開くことができます。

    最適な方法は、アプリケーションの要件によって異なります。

    • シンプルなツールチップで十分な場合は、QToolTip::showText() メソッドを使用するのが最も簡単です。
    • より詳細なヘルプが必要な場合は、"この機能とは何ですか?" ヘルプ、カスタムヘルプウィジェット、コンテキストメニューなどの方法を検討することができます。
    • アプリケーション全体のヘルプを提供する必要がある場合は、ドキュメントやオンラインヘルプシステムを使用するのが良いでしょう。