QPointingDevice::uniqueId() 以外にも使える! Qt GUI でのポインティングデバイス識別方法

2024-04-02

Qt GUI の QPointingDevice::uniqueId() の解説

概要

  • 機能: ポインティングデバイスを識別するためのユニークな識別子を返す
  • クラス: QPointingDevice
  • ヘッダーファイル: <Qt/qpointingdevice.h>
  • 戻り値: QPointingDeviceUniqueId 型のオブジェクト

詳細

QPointingDevice::uniqueId() は、QPointingDevice オブジェクトごとに異なる QPointingDeviceUniqueId 型のオブジェクトを返します。この識別子は、複数のポインティングデバイスが接続されている場合に、特定のデバイスからの入力を追跡するために使用できます。

QPointingDeviceUniqueId 型には、以下の属性があります。

  • id: システムによって割り当てられたユニークな識別番号
  • deviceType: ポインティングデバイスの種類 (マウス、タッチスクリーンなど)
  • vendor: デバイスの製造元
  • product: デバイスの製品名
  • serialNumber: デバイスのシリアル番号

コード例

#include <Qt/qpointingdevice.h>

int main() {
  // 全てのポインティングデバイスを取得
  QList<QPointingDevice*> devices = QPointingDevice::devices();

  // 各デバイスのユニークIDを出力
  for (QPointingDevice* device : devices) {
    QPointingDeviceUniqueId id = device->uniqueId();
    qDebug() << "ID:" << id.id() << "デバイスタイプ:" << id.deviceType()
             << "製造元:" << id.vendor() << "製品名:" << id.product()
             << "シリアル番号:" << id.serialNumber();
  }

  return 0;
}

補足

  • QPointingDevice::uniqueId() は、Qt 5.14 以降で利用可能です。
  • 複数のポインティングデバイスが同じ id を持つ場合があります。これは、デバイスが同じ種類のデバイスで、同じ製造元によって製造された場合に発生する可能性があります。
  • QPointingDeviceUniqueId オブジェクトは、シリアル化可能です。


Qt GUI の QPointingDevice::uniqueId() を使用したサンプルコード

#include <Qt/qpointingdevice.h>

int main() {
  // 全てのポインティングデバイスを取得
  QList<QPointingDevice*> devices = QPointingDevice::devices();

  // 各デバイスの情報を表示
  for (QPointingDevice* device : devices) {
    QPointingDeviceUniqueId id = device->uniqueId();
    qDebug() << "-----------------------------------";
    qDebug() << "デバイス名:" << device->name();
    qDebug() << "ID:" << id.id() << "デバイスタイプ:" << id.deviceType()
             << "製造元:" << id.vendor() << "製品名:" << id.product()
             << "シリアル番号:" << id.serialNumber();
  }

  return 0;
}

特定のポインティングデバイスの情報を取得する

#include <Qt/qpointingdevice.h>

int main() {
  // 特定のデバイス名を取得
  QString deviceName = "My Mouse";

  // デバイスを取得
  QPointingDevice* device = QPointingDevice::deviceByName(deviceName);

  // デバイスが見つかった場合は情報を表示
  if (device) {
    QPointingDeviceUniqueId id = device->uniqueId();
    qDebug() << "-----------------------------------";
    qDebug() << "デバイス名:" << device->name();
    qDebug() << "ID:" << id.id() << "デバイスタイプ:" << id.deviceType()
             << "製造元:" << id.vendor() << "製品名:" << id.product()
             << "シリアル番号:" << id.serialNumber();
  } else {
    qDebug() << "デバイスが見つかりません:" << deviceName;
  }

  return 0;
}

ポインティングデバイスの変更を監視する

#include <Qt/qpointingdevice.h>

class MyMainWindow : public QMainWindow {
  Q_OBJECT

public:
  MyMainWindow() {
    // 全てのポインティングデバイスを取得
    devices = QPointingDevice::devices();

    // デバイスの変更を監視
    connect(QPointingDevice::deviceAdded, this, &MyMainWindow::onDeviceAdded);
    connect(QPointingDevice::deviceRemoved, this, &MyMainWindow::onDeviceRemoved);
  }

private slots:
  void onDeviceAdded(QPointingDevice* device) {
    qDebug() << "デバイスが追加されました:" << device->name();
  }

  void onDeviceRemoved(QPointingDevice* device) {
    qDebug() << "デバイスが削除されました:" << device->name();
  }

private:
  QList<QPointingDevice*> devices;
};

int main(int argc, char* argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  MyMainWindow window;
  window.show();

  return app.exec();
}

マウスボタンのクリックを特定のデバイスで検知する

#include <Qt/qpointingdevice.h>
#include <Qt/qevent.h>

class MyWidget : public QWidget {
  Q_OBJECT

public:
  MyWidget() {
    // マウスボタンのクリックイベントを監視
    connect(this, &MyWidget::mousePressEvent, this, &MyWidget::onMousePress);
  }

private slots:
  void onMousePress(QMouseEvent* event) {
    // イベントが発生したデバイスを取得
    QPointingDevice* device = event->pointingDevice();

    // デバイスのユニークIDを取得
    QPointingDeviceUniqueId id = device->uniqueId();

    // 特定のデバイスでのみ処理を行う
    if (id.id() == 1) {
      qDebug() << "マウスボタンがクリックされました (デバイスID: 1)";
    }
  }
};

int main(int argc, char* argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  MyWidget widget;
  widget.show();

  return app.exec();
}

タッチスクリーンのジェスチャーを検知する

#include <Qt/qpointingdevice.h>
#include <Qt/qgestureevent.h>

class MyWidget : public


Qt GUI でポインティングデバイスを識別する他の方法

QPointingDevice::name()

QPointingDevice::name() は、デバイスの名前を返します。これは、デバイスの種類と製造元を示す短い文字列です。ただし、同じ名前を持つデバイスが複数存在する可能性があります。

QPointingDevice::deviceType()

QPointingDevice::deviceType() は、デバイスの種類を示す QPointingDevice::DeviceType 型の値を返します。

switch (device->deviceType()) {
  case QPointingDevice::Mouse:
    qDebug() << "デバイスはマウスです";
    break;
  case QPointingDevice::TouchScreen:
    qDebug() << "デバイスはタッチスクリーンです";
    break;
  case QPointingDevice::Pen:
    qDebug() << "デバイスはペンです";
    break;
  default:
    qDebug() << "デバイスの種類は不明です";
    break;
}

QPointingDevice::capabilities()

QPointingDevice::capabilities() は、デバイスがサポートする機能を示す QPointingDevice::Capabilities 型の値を返します。

if (device->capabilities() & QPointingDevice::Capability::Position) {
  qDebug() << "デバイスは位置情報を提供します";
}

if (device->capabilities() & QPointingDevice::Capability::Pressure) {
  qDebug() << "デバイスは圧力情報を提供します";
}

QPointingDevice::extraButtons()

QPointingDevice::extraButtons() は、デバイスが持つ追加ボタンの数を返します。

QPointingDevice::serialNumber()

QPointingDevice::serialNumber() は、デバイスのシリアル番号を返します。ただし、すべてのデバイスがシリアル番号を持っているわけではありません。

カスタムプロパティ

デバイスによっては、Qt によって公開されていないカスタムプロパティを持っている場合があります。これらのプロパティは、デバイスの種類と製造元に依存します。

どの方法を使用するべきかは、アプリケーションの要件によって異なります。デバイスを確実に識別する必要がある場合は、QPointingDevice::uniqueId() を使用するのが最善です。デバイスの種類や機能を知りたい場合は、QPointingDevice::name()QPointingDevice::deviceType()QPointingDevice::capabilities() などの他の方法を使用することができます。




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