QTextCharFormat::VerticalAlignment を使いこなす

2024-06-19

Qt GUIにおけるQTextCharFormat::VerticalAlignment(enum)プログラミング解説

QTextCharFormat::VerticalAlignment は、Qt GUIライブラリで提供される QTextCharFormat クラスのメンバーである列挙型です。この列挙型は、テキスト内の文字の垂直方向の配置を制御するために使用されます。

利用方法

QTextCharFormat::VerticalAlignment を使用する方法は以下の通りです。

  1. QTextCharFormat オブジェクトを作成します。
  2. setVerticalAlignment() メソッドを使用して、QTextCharFormat::VerticalAlignment の値をオブジェクトに設定します。

QTextCharFormat format;
format.setVerticalAlignment(QTextCharFormat::AlignTop);

QTextEdit textEdit;
textEdit.setTextFormat(format);

この例では、format オブジェクトを使用して、テキスト内のすべての文字を上揃えに設定しています。その後、textEdit ウィジェットに format オブジェクトを適用しています。

利用可能な値

  • AlignNormal: 標準的な配置(テキストシステムの設定に従う)
  • AlignTop: 上揃え
  • AlignMiddle: 中央揃え
  • AlignSubScript: 下付き文字

補足

  • テキストエディタなどのウィジェットは、独自の垂直方向の配置オプションを提供している場合があります。


      Qt GUIにおけるQTextCharFormat::VerticalAlignment(enum) サンプルコード

      例1:テキストを垂直方向に中央揃えにする

      #include <QApplication>
      #include <QTextEdit>
      
      int main(int argc, char *argv[]) {
          QApplication app(argc, argv);
      
          QTextEdit textEdit;
          QString text = "This is an example text.";
          textEdit.setText(text);
      
          // テキストを中央揃えにする
          QTextCharFormat format;
          format.setVerticalAlignment(QTextCharFormat::AlignMiddle);
          textEdit.setTextFormat(format);
      
          textEdit.show();
      
          return app.exec();
      }
      

      この例では、QTextEdit ウィジェットにテキストを表示し、そのテキストを垂直方向に中央揃えにします。

      例2:段落スタイルに垂直方向の配置を設定する

      #include <QApplication>
      #include <QTextDocument>
      #include <QTextFrame>
      
      int main(int argc, char *argv[]) {
          QApplication app(argc, argv);
      
          QTextDocument document;
          QTextFrame *frame = document.rootFrame();
      
          // 段落を作成する
          QTextFrame *paragraphFrame = frame->addFrame(QFrame::PlainBox);
          paragraphFrame->setFrameFormat(QTextFrameFormat());
      
          // 段落スタイルに下揃えを設定する
          QTextCharFormat format;
          format.setVerticalAlignment(QTextCharFormat::AlignBottom);
          paragraphFrame->setFrameFormat(format);
      
          // 段落にテキストを追加する
          QTextCursor cursor(paragraphFrame);
          cursor.insertText("This is a paragraph with bottom-aligned text.");
      
          QTextEdit textEdit;
          textEdit.setDocument(&document);
          textEdit.show();
      
          return app.exec();
      }
      

      この例では、QTextDocument オブジェクトを作成し、段落スタイルに下揃えを設定します。その後、段落にテキストを追加し、QTextEdit ウィジェットにドキュメントを表示します。

      例3:インラインスタイルと段落スタイルを組み合わせる

      #include <QApplication>
      #include <QTextDocument>
      #include <QTextFrame>
      
      int main(int argc, char *argv[]) {
          QApplication app(argc, argv);
      
          QTextDocument document;
          QTextFrame *frame = document.rootFrame();
      
          // 段落を作成する
          QTextFrame *paragraphFrame = frame->addFrame(QFrame::PlainBox);
          paragraphFrame->setFrameFormat(QTextFrameFormat());
      
          // 段落スタイルに中央揃えを設定する
          QTextCharFormat paragraphFormat;
          paragraphFormat.setVerticalAlignment(QTextCharFormat::AlignMiddle);
          paragraphFrame->setFrameFormat(paragraphFormat);
      
          // 段落にテキストを追加する
          QTextCursor cursor(paragraphFrame);
          cursor.insertText("This is a paragraph with ");
      
          // インラインスタイルで上揃えを設定する
          QTextCharFormat inlineFormat;
          inlineFormat.setVerticalAlignment(QTextCharFormat::AlignTop);
          cursor.insertText("top-aligned", inlineFormat);
      
          cursor.insertText(" text.");
      
          QTextEdit textEdit;
          textEdit.setDocument(&document);
          textEdit.show();
      
          return app.exec();
      }
      

      この例では、段落スタイルに中央揃えを設定し、その段落内の部分的なテキストに上揃えを設定します。

      これらのサンプルコードはあくまでも例であり、必要に応じて変更できます。また、Qt GUI ライブラリの最新バージョンで利用可能な機能と API を確認することをお勧めします。



        QTextCharFormat::VerticalAlignment(enum) の代替方法

        代替方法

        • CSSスタイルシートを使用する

        CSSスタイルシートを使用して、テキストの垂直方向の配置を制御することができます。これは、HTMLやその他のマークアップ言語で使用されているテキストを扱う場合に特に便利です。

        p {
          text-align: center;
        }
        

        この例では、p 要素内のすべてのテキストを中央揃えにします。

        • QPainterを使用する

        QPainter クラスを使用して、テキストを直接描画することができます。この方法は、より高度なレイアウトを作成する場合や、QTextCharFormat で提供されていない機能が必要な場合に役立ちます。

        QPainter painter(widget);
        painter.drawText(QRect(10, 20, 100, 30), Qt::AlignCenter, "This is an example text.");
        
        • 独自のフォーマットクラスを作成する

        QTextCharFormat クラスを継承した独自のフォーマットクラスを作成することができます。これは、QTextCharFormat で提供されていない機能が必要な場合に役立ちます。

        class MyTextFormat : public QTextCharFormat {
        public:
          void setVerticalAlignment(VerticalAlignment alignment) {
            m_alignment = alignment;
          }
        
          VerticalAlignment verticalAlignment() const {
            return m_alignment;
          }
        
        private:
          VerticalAlignment m_alignment;
        };
        

        この例では、MyTextFormat という名前の独自のフォーマットクラスを作成します。このクラスには、setVerticalAlignment() メソッドと verticalAlignment() メソッドが追加されています。これらのメソッドを使用して、テキストの垂直方向の配置を設定および取得することができます。

        • シンプルで使いやすい方法が必要な場合は、QTextCharFormat::VerticalAlignment 列挙型を使用するのが最善です。
        • HTMLやその他のマークアップ言語で使用されているテキストを扱う場合は、CSSスタイルシートを使用するのが最善です。
        • より高度なレイアウトを作成する場合や、QTextCharFormat で提供されていない機能が必要な場合は、QPainter または独自のフォーマットクラスを使用するのが最善です。