Qt GUIでフォントカーニングを自在に操る:QTextCharFormat::setFontKerning()を超えた代替方法

2024-06-01

Qt GUIにおけるQTextCharFormat::setFontKerning()の解説

QTextCharFormat::setFontKerning()は、Qt GUIライブラリにおけるテキストフォーマットクラスQTextCharFormatのメソッドの一つです。このメソッドは、テキスト内の特定の文字ペア間の距離を調整する機能であるフォントカーニングを有効または無効にする役割を担います。

詳細

フォントカーニングは、隣接する文字同士が視覚的にぶつかり合わないように、微調整を行う機能です。これは、特に異なる書体やサイズが混在するような場合に、文字列全体の読みやすさを向上させるために役立ちます。

setFontKerning()メソッドは、bool型の引数を受け取ります。この引数がtrueの場合、フォントカーニングが有効になり、falseの場合は無効になります。

QTextCharFormat format;

// フォントカーニングを有効にする
format.setFontKerning(true);

// フォーマットされたテキストをドキュメントに追加
QTextDocument document;
document.setPlainText("This is an example text.");
QTextCursor cursor(&document);
cursor.insertText("Formatted text", format);

補足

  • フォントカーニングは、すべてのフォントでサポートされているわけではありません。サポートされていないフォントの場合、setFontKerning()メソッドを呼び出しても効果がありません。
  • フォントカーニングの調整具合は、フォントごとに設定されています。
  • 過度にフォントカーニングを調整すると、かえって読みづらくなる場合があります。


      Qt GUIにおけるQTextCharFormat::setFontKerning()のサンプルコード

      この例では、"A"と"V"の文字ペア間のカーニングを調整するコードを示します。

      QTextCharFormat format;
      
      // "A"と"V"の文字ペア間のカーニングを0.5ポイント調整する
      format.setFontKerning(true);
      format.setKerning(QChar('A'), QChar('V'), 0.5);
      
      // フォーマットされたテキストをドキュメントに追加
      QTextDocument document;
      document.setPlainText("This is an example text with kerning.");
      QTextCursor cursor(&document);
      cursor.insertText("Formatted text", format);
      

      例2:特定の範囲内のカーニングを調整する

      QTextCharFormat format;
      
      // カーニングを有効にする
      format.setFontKerning(true);
      
      // 範囲内のカーニングを0.5ポイント調整する
      QTextRange range(cursor.position(), cursor.position() + 20);
      format.setKerning(range, 0.5);
      
      // フォーマットされたテキストをドキュメントに追加
      QTextDocument document;
      document.setPlainText("This is an example text with kerning.");
      QTextCursor cursor(&document);
      cursor.insertText("Formatted text", format);
      
      QTextCharFormat format;
      
      // カーニングを有効にする
      format.setFontKerning(true);
      
      // すべての文字ペア間のカーニングを0.5ポイント調整する
      format.setKerning(QChar::NullCharacter, QChar::NullCharacter, 0.5);
      
      // フォーマットされたテキストをドキュメントに追加
      QTextDocument document;
      document.setPlainText("This is an example text with kerning.");
      QTextCursor cursor(&document);
      cursor.insertText("Formatted text", format);
      
      • 上記のコードは、あくまでも例であり、状況に合わせて変更する必要があります。
      • カーニングの調整具合は、setKerning()メソッドの引数で指定します。
      • 複数の文字ペア間のカーニングを調整する場合は、setKerning()メソッドを繰り返し呼び出すことができます。


        QTextCharFormat::setFontKerning()の代替方法

        しかし、QTextCharFormat::setFontKerning()は、すべてのフォントでサポートされているわけではありません。また、フォントごとに設定されているカーニング値を直接変更するわけではないため、柔軟性に欠けるという側面もあります。

        そこで、以下の代替方法を検討することができます。

        QTextTableFormat::setTableCellKerning()

        QTextTableFormat::setTableCellKerning()は、QTextCharFormat::setFontKerning()と同様に、テーブル内の特定のセル内の文字ペア間の距離を調整する機能です。

        QTextTableFormat format;
        
        // セル内のフォントカーニングを有効にする
        format.setTableCellKerning(true);
        
        // セル内のカーニングを0.5ポイント調整する
        format.setKerning(0, 0, 0.5);
        
        // フォーマットされたセルをテーブルに追加
        QTextTable table;
        table.appendRows(1);
        table.appendColumns(2);
        QTextTableCell cell = table.cellAt(0, 0);
        cell.setFormat(format);
        cell.setText("Formatted text");
        

        QPainter::setFontKerning()

        QPainter::setFontKerning()は、低レベルな描画処理を行うクラスQPainterのメソッドの一つです。このメソッドは、描画対象となる文字列内の特定の文字ペア間の距離を調整する機能です。

        QPainter painter(&widget);
        
        // フォントカーニングを有効にする
        painter.setFontKerning(true);
        
        // 文字列を描画する
        painter.drawText(10, 20, "This is an example text.");
        
        // カーニングを0.5ポイント調整する
        painter.setKerning(QChar('A'), QChar('V'), 0.5);
        
        // 文字列を描画する
        painter.drawText(10, 40, "Formatted text");
        

        カスタム描画処理

        上記の方法で実現できない場合は、カスタム描画処理を行うことで、より柔軟なフォントカーニングを実現することができます。

        void paintEvent(QPaintEvent *event) {
          QPainter painter(this);
        
          // フォントカーニングを有効にする
          painter.setFontKerning(true);
        
          // 文字列を描画する
          for (int i = 0; i < text.size(); ++i) {
            if (i < text.size() - 1) {
              painter.setKerning(text[i], text[i + 1], kerningValues[i]);
            }
            painter.drawText(10 + i * 20, 20, text[i]);
          }
        }
        
        • 複数の文字ペア間のカーニングを調整する場合は、ループなどで処理する必要があります。
        • カスタム描画処理は、複雑な処理になる可能性があるため、注意が必要です。