QTextLayout::clearFormats() 関数の詳細解説

2024-04-03

Qt GUIにおけるQTextLayout::clearFormats()解説

QTextLayoutとは?

QTextLayout は、Qt GUIにおけるテキストレンダリングの基盤となるクラスです。テキストレイアウトは、テキストを画面に表示するための様々な属性を保持します。これらの属性には、フォント、色、サイズ、配置などが含まれます。

QTextLayout::clearFormats()の役割

QTextLayout::clearFormats() は、テキストレイアウトに設定されたすべてのフォーマット設定をクリアします。つまり、テキストはデフォルトのフォント、色、サイズで表示されるようになります。

QTextLayout::clearFormats()の使用例

QTextLayout::clearFormats() は、様々な状況で使用されます。以下は、その使用例です。

  • テキストエディタで、ユーザーが入力したテキストのフォーマットをクリアする場合
  • プログラムによってテキストをフォーマットする前に、既存のフォーマットをクリアする場合
  • 異なるフォーマット設定でテキストを表示したい場合

QTextLayout::clearFormats()のコード例

#include <QtWidgets>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // テキストレイアウトを作成
  QTextLayout layout("Hello, World!");

  // テキストレイアウトにフォーマット設定を適用
  layout.setFont(QFont("Arial", 16));
  layout.setColor(Qt::red);

  // テキストレイアウトのフォーマット設定をクリア
  layout.clearFormats();

  // テキストを描画
  QPainter painter;
  painter.drawText(QPoint(10, 10), layout.text());

  return 0;
}

このコード例では、まず "Hello, World!" というテキストを含む QTextLayout オブジェクトを作成します。その後、QFont オブジェクトと Qt::red カラーを使用して、テキストレイアウトにフォーマット設定を適用します。最後に、clearFormats() 関数を使用して、テキストレイアウトのフォーマット設定をクリアします。

補足情報

  • QTextLayout::clearFormats() 関数は、QTextLayout::Formats 型の値を返します。この値は、クリアされたフォーマット設定を表します。
  • QTextLayout::clearFormats() 関数は、QTextLayout::Formats 型の引数を受け取ることができます。この引数は、クリアしたいフォーマット設定を指定するために使用されます。

QTextLayout::clearFormats() 関数は、Qt GUIにおけるテキストレンダリングを理解する上で重要な関数です。この関数を理解することで、テキストをより柔軟に表示することができます。



QTextLayout::clearFormats() のサンプルコード

テキストエディタにおけるフォーマットクリア

class TextEditor : public QWidget {
  QPlainTextEdit *textEdit;

 public:
  TextEditor() {
    textEdit = new QPlainTextEdit;
    QVBoxLayout *layout = new QVBoxLayout(this);
    layout->addWidget(textEdit);

    QPushButton *clearButton = new QPushButton("フォーマットをクリア");
    connect(clearButton, &QPushButton::clicked, this, &TextEditor::onClearButtonClicked);
    layout->addWidget(clearButton);
  }

 private slots:
  void onClearButtonClicked() {
    // テキストエディタ内のすべてのテキストを選択
    textEdit->selectAll();

    // 選択範囲のフォーマットをクリア
    textEdit->textCursor().clearFormats();
  }
};

プログラムによるテキストフォーマット

QString text = "Hello, World!";

// テキストレイアウトを作成
QTextLayout layout(text);

// テキストレイアウトにフォーマット設定を適用
layout.setFont(QFont("Arial", 16));
layout.setColor(Qt::red);

// 特定の単語に太字のフォーマット設定を適用
QTextCharFormat boldFormat;
boldFormat.setFontWeight(QFont::Bold);
layout.setFormatRange(7, 11, boldFormat);

// テキストを描画
QPainter painter;
painter.drawText(QPoint(10, 10), layout.text());

このコード例では、"Hello, World!" というテキストを含む QTextLayout オブジェクトを作成します。その後、QFont オブジェクトと Qt::red カラーを使用して、テキストレイアウトにフォーマット設定を適用します。さらに、setFormatRange() メソッドを使用して、"World" という単語に太字のフォーマット設定を適用します。

異なるフォーマット設定でテキストを表示

QString text = "This is a text with different formats.";

// テキストレイアウトを作成
QTextLayout layout(text);

// 最初の単語に太字のフォーマット設定を適用
QTextCharFormat boldFormat;
boldFormat.setFontWeight(QFont::Bold);
layout.setFormatRange(0, 5, boldFormat);

// 2番目の単語に斜体のフォーマット設定を適用
QTextCharFormat italicFormat;
italicFormat.setFontItalic(true);
layout.setFormatRange(6, 12, italicFormat);

// 3番目の単語に下線のフォーマット設定を適用
QTextCharFormat underlineFormat;
underlineFormat.setFontUnderline(true);
layout.setFormatRange(13, 19, underlineFormat);

// テキストを描画
QPainter painter;
painter.drawText(QPoint(10, 10), layout.text());

このコード例では、"This is a text with different formats." というテキストを含む QTextLayout オブジェクトを作成します。その後、setFormatRange() メソッドを使用して、それぞれの単語に異なるフォーマット設定を適用します。

QTextLayout::Formats 型

QTextLayout::Formats 型は、クリアしたいフォーマット設定を指定するために使用されます。この型は以下の値を定義しています。

  • QTextLayout::Format_All : すべてのフォーマット設定をクリアします。
  • QTextLayout::Format_Font : フォント設定をクリアします。
  • QTextLayout::Format_Alignment : 配置設定をクリアします.

これらの値を組み合わせて、特定のフォーマット設定のみをクリアすることができます。

まとめ

QTextLayout::clearFormats() 関数は、Qt GUIにおけるテキストレンダリングを理解する上で重要な関数です。この関数を理解することで、テキストをより柔軟に表示することができます。



QTextLayout::clearFormats() 以外の方法

QTextCharFormat::setFont()

QTextCharFormat::setFont() メソッドを使用して、デフォルトフォントを設定することで、テキストフォーマット設定をクリアすることができます。

QTextCharFormat format;
format.setFont(QFont());

// テキストレイアウトにフォーマット設定を適用
layout.setFormat(format);

QTextCharFormat::clear()

QTextCharFormat::clear() メソッドを使用して、フォーマット設定をクリアすることができます。

QTextCharFormat format;
format.clear();

// テキストレイアウトにフォーマット設定を適用
layout.setFormat(format);

QTextCursor::setCharFormat()

QTextCursor::setCharFormat() メソッドを使用して、デフォルトのフォーマット設定を適用することで、選択範囲のテキストフォーマット設定をクリアすることができます。

QTextCursor cursor = textEdit->textCursor();
cursor.select(QTextCursor::SelectionType::WordUnderCursor);
cursor.setCharFormat(QTextCharFormat());

QTextDocument::setDocumentLayout()

QTextDocument::setDocumentLayout() メソッドを使用して、新しいレイアウトを設定することで、ドキュメント内のすべてのテキストフォーマット設定をクリアすることができます。

QTextDocument document;
QTextLayout *layout = new QTextLayout();
document.setDocumentLayout(layout);

まとめ

QTextLayout::clearFormats() 以外にも、テキストフォーマット設定をクリアする方法はいくつかあります。それぞれの方法にはメリットとデメリットがあるので、状況に合わせて最適な方法を選択する必要があります。