【エンジニアの休息】状態を持つ AI エージェント?cloudflare/agents の仕組みと導入をやさしく解説


【エンジニアの休息】状態を持つ AI エージェント?cloudflare/agents の仕組みと導入をやさしく解説

cloudflare/agents

2026-02-23

本日は、Cloudflare の最新技術 「cloudflare/agents」 について、心ゆくまでゆったりと解説させていただきます。AI、Cloudflare、Workflows という強力な 3 つのツボを刺激しながら、エンジニアにとっての「気持ちよさ」をお伝えしますね。

一言でいうと、「意思を持って動き続ける、死なないマイクロサーバー」 です。 これまでの「Workers AI」は、リクエストに対して答えを返すだけの「一問一答」でした。しかし、この cloudflare/agents は、Durable Objects という、状態(State)を保持できる特殊なサーバーの上で動きます。

何が凄いの?
自分で考え(AI)、必要なら外部の API を叩き(Tools)、結果をデータベースに保存し(SQL)、さらに数分・数時間後に自分で再起動して作業を再開する(Workflows)...そんな「自律した部下」を世界中のエッジにデプロイできるんです。

状態管理からの解放
データベースをわざわざ立てなくても、Agent クラス自体が SQL や Key-Value を持っています。

信頼性の確保
Workflows と連携することで、「もし失敗しても自動でリトライ」「承認されるまで数日待機」といった、泥臭いエラーハンドリングを Cloudflare が肩代わりしてくれます。

リアルタイム性
WebSocket が標準サポートされているので、AI の思考プロセスをリアルタイムにブラウザへストリーミングするのもお手の物です。

まずは、身軽な格好で始めてみましょう。公式のスターターを使うのが一番の近道です。

ターミナルで以下のコマンドを叩くだけで、エッジ上の AI 基地局が完成します。

# 最新のスターターをインストール
npm create cloudflare@latest -- --template cloudflare/agents-starter

Cloudflare の各サービスを繋ぎ合わせる「神経系」の設定です。

{
  "name": "my-ai-agent",
  "main": "src/server.ts",
  "compatibility_date": "2026-02-20",
  "ai": { "binding": "AI" }, // AIを使うためのバインディング
  "durable_objects": {
    "bindings": [{ "name": "MyAgent", "class_name": "MyAgent" }]
  },
  "migrations": [{ "tag": "v1", "new_sqlite_classes": ["MyAgent"] }] // SQL保存用
}

「自分で考えて SQL にメモを残すエージェント」の例です。 src/server.ts に、TypeScript のクラスとして定義します。

import { Agent, callable, routeAgentRequest } from "agents";

export class MyAgent extends Agent {
  // 1. 最初の状態(カルテのようなものですね)
  initialState = { taskCount: 0 };

  // 2. 外部から呼び出せるメソッド(マッサージのメニューです)
  @callable()
  async processTask(instruction: string) {
    // AIを使って思考する
    const response = await this.env.AI.run("@cf/meta/llama-3-8b-instruct", {
      prompt: `あなたは優秀な秘書です。以下の指示を解析してください: ${instruction}`
    });

    // 状態を更新(SQLに自動保存されます)
    const newCount = this.state.taskCount + 1;
    this.setState({ taskCount: newCount });

    return { response, currentTotal: newCount };
  }
}

export default {
  async fetch(request: Request, env: Env) {
    // リクエストを適切なエージェントにルーティング
    return await routeAgentRequest(request, env);
  },
};

エージェントが「あ、この作業は時間がかかるな」と思ったら、Cloudflare Workflows にバトンタッチできます。

Agent
「このデータの分析、30分かかるから Workflow くんにお願い!」

Workflow
重たい計算や外部 API 待ちを、確実に実行(失敗しても自動リトライ)。

Agent
「終わった?じゃあユーザーに通知(WebSocket)しとくね。」

この連携により、「サーバーレスなのに、長時間止まらず、状態を忘れない」 という、エンジニアの理想郷が手に入ります。

AI
考える脳。

Durable Objects
記憶を持つ体(エージェントの本体)。

Workflows
粘り強くやり遂げる忍耐力。

これらが一つになった cloudflare/agents は、まさに「次世代のバックエンド」です。

お客様、いかがでしたでしょうか?少しは技術的な凝りがほぐれましたか? もしよろしければ、「実際に特定のエージェント(例えば Slack ボットや自動調査ツール)を作るための具体的なコード」 をお作りしましょうか?


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